クリアファイル使用時の注意と豆知識
クリアファイル使用時の注意
クリアファイルがカールした!? 印刷物を挟む場合は…
書類整理などに便利なクリアファイルですが、印刷物を挟むとクリアファイルが反り返ったり、変形することがあります。また、クリアファイルを透明フィルム袋封入をせず雑誌などに挟む場合も、同様の恐れがあります。
チラシ・雑誌などの印刷物は、一般的にコストの低い「油性印刷」にて作製されることが多いのですが、この油性インキには環境負荷の高いVOC(揮発性有機化合物)という成分が含まれています。
実はクリアファイルの素材ポリプロピレン(※以下PP)は、このVOCを吸収し膨張する性質を持っており、この膨張現象によりクリアファイルのカールが起こります。世界中に存在するすべてのPPがこの性質を持っています。
このトラブルを回避するには??
印刷物はUV印刷することをおススメします。
UV印刷に使用するインキ環境負荷の高いVOCを含有しないため、クリアファイルに挟んでも素材がカールすることはありません。また、UV印刷は高価というイメージがありますが、大洞印刷ではクリアファイルがカールしないUV印刷によるチラシやパンフレットをお値打ちにご用意しています。是非クリアファイルとご一緒にご利用ください。チラシ・フライヤー商品はこちら
クリアファイルに挟んでもカールしない!チラシ・フライヤー商品ラインナップ
♦チラシ
仕上サイズ | A3/B4/A4/B5/A5/A6 |
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素材 | コート(73kg/90kg/110kg/135kg) マット(70kg/90kg/110kg/135kg) 上質(70kg/90kg/110kg/135kg) |
印刷色 | 片面モノクロ・片面フルカラー・両面モノクロ・フルカラー/モノクロ・両面フルカラー |
※上記以外にも対応できるものもございます。仕様、価格につきましてはお気軽にお問い合わせください。
クリアファイルの表面に白い粉? 時間が経つと…
時間が経ったクリアファイルは、表面に白い粉のようなものが出ることがあります。一見ほこりのようにも見えますが、実はPPの製造段階で使われる帯電防止剤などの添加剤が経時により結晶化して表面に出てきているからです。(ブリード、もしくはブリードアウトと呼ばれます。)情報がどんどん新しくなる今の時代、クリアファイルも一度にまとめて作るのではなく、変化を持たせて小刻みに作り、常に鮮度の高い情報をお客様にお届けすることをおススメします。
クリアファイルが割れた! 特に寒い時期に…
ごく稀ですが「クリアファイルが割れる」という現象が起こる場合があります。特に注意すべきなのは、寒冷時の取り扱いです。一般的にPPは寒冷時に固く割れやすくなるため、普段なら問題にならないような衝撃でも割れてしまうことがあります。
寒冷時のクリアファイルの保管や運搬は、特に取り扱いにご注意ください。
クリアファイルの豆知識 知っておくと便利!
クリアファイルの上下にある半円カット・三角カットについて
半円型カットは何の為にある?
クリアファイルの表側上の方に半円型のカットが入っています。これを「指ぬき」と呼んでいます。指ぬきはその名の通り、クリアファイルに書類を挟んだり出したりする際に、クリアファイルを開きやすくするために入っているカットです。
実は大きな役割をしている三角カット
クリアファイルを開くと、溶着部分の右下に一点集中で力がかかります。繰り返し使用する事の多いクリアファイルは、幾度となくファイルを開くため、何度も同じ場所に力が加わると素材が破れてしまう恐れがあります。それをこの三角カットがある事で力が分散し素材が破れる事を防止しているのです。
透明素材ならではの印刷方法について
クリアファイルは裏刷りされている
フルカラー印刷のクリアファイルは通常、クリアファイルの内側に印刷を行っております。逆像で内側に印刷することによって、表から見た時に正像でみえるのです。印刷順としてはフルカラー(4C)を印刷した後に白を印刷するのでフルカラー+白(4C+白)となります。また、形に出来上がったクリアファイルに印刷しているのではなく、1枚のシート状から印刷を行い加工してクリアファイルが出来上がります。その為、片面印刷も両面印刷も同じ金額でご案内できるのです。
白打ち(白版)とは?
クリアファイル等の透明素材への印刷には、インキも透明色の為「白打ち」と呼ばれる白の印刷が必要になります。白い紙への印刷の際は、紙が白いためカラーの色が透け感なく仕上がり、絵柄の白い部分は紙の元々の白色が表現します。(例えば写真の中にある雲の白色は元々の紙の白色が表現しています)
透明素材に印刷する時は、白色に表現したい部分や透けにくくしたい部分に、紙の白色の代わりをする白インキでの印刷が必要になります。この白インキで印刷する部分の事を「白打ち」(白版)と呼んでいます。
白版についての詳しい説明はこちらから↓
デザイン作成時に役立つ情報
溶着部分の印刷について
弊社のクリアファイルは溶着部分も印刷することが可能です。
ですが、溶着部分に文字等読ませたい情報が入るときには注意が必要です。溶着を行うと、その部分が溶着で潰れてしまうため、文字が読めなくなってしまいます。
クレジット表記等クリアファイルの一番下に入れられる事が多くありますが、溶着付近に文字や絵柄を入れられる場合は、溶着位置から5mm以上は離して配置いただく事をお勧めします。
指ぬき・三角カットの部分
上記で記載している通り、クリアファイルには指ぬきと三角カットがあります。
この部分は型抜きされますので指ぬき・三角カット付近には切れて困るデザインは配置しない事をお勧めします。
クリアファイル横向きデザインの作成について
クリアファイルは縦向きに使用される事が多いですが、中には横向きのデザインで作りたい!というお問い合わせもございます。
さて、クリアファイルが横向きになったとき、開く側、折り側、どちらを天地にしたらよいでしょう。弊社では、指ぬきのあるクリアファイルを開く側が天になるようにデザインを作成していただくことをお勧めしています。その方が、クリアファイルのデザインを横向きで見て書類を入れたときに、書類が落ちないからです。